グラフィックデザイナーになるには、いったいどのようにすればいいのだろうか?知識・経験0(ゼロ)から始めるグラフィックデザイナー入門として、グラフィックデザイン制作のノウハウ、方法を公開しました。
「特別な能力やセンスがある」あるいは「絵がうまく描ける」というような特技が無くても、実は誰でもグラフィックデザイナーになれることが解ってきました。 今までの常識からすると、「そんな訳はない」「聞いたことがない」と言われそうですが、従来型の「学校的解説方法」とは発想が根本的に異なります。服部デザイン研究所では、「グラフィックデザイナーのデザイン制作思考そのものを取り出し、系統立てて、そしてマニュアル化する」ことに成功しました。このことはデザイン制作シミュレーションが行えることを意味します。
その結果、当校独自のいくつかの「デザイン制作のための原則」は、一度習得してしまえば、何時でも何度でも、あらゆるデザイン制作物に使い応用することが出来ます。 数多くのデザイン事例を見たり、覚えたりする必要はありません。今までの「感覚・暗記型」から「理論・応用型」に発想転換するだけです。
さて、これからグラフィックデザイナーになろうとする場合、
「絵やデッサンの勉強をする必要があるのだろうか?」
「専門のデザイン学校に通うのが良いのだろうか?」
「パソコンやソフトウェアはいったい何を使うのか?」
など、すぐに直面する問題です。
そして、既にデザインの仕事をしてはいるが、今一つ効率的に仕事を進めることができない。
「デザイン完成までに時間が掛かり、いつも夜遅くまで仕事をしている。」
「なんとなくデザイン制作をしているが、上手く仕上がる時もあれば、その反対も・・・不思議。」
「得意なジャンルの仕事は早く仕上げられるのに、どうも不得意なジャンルは・・・。」
このような問題もすぐに解決したいものです。
いざ、グラフィックデザイナーを目指そうとすると、また、実際のデザイン制作の現場においてもいろいろな「?」があるのが、このグラフィックデザインの世界です。当校ではこれらの「?」を出来る限り分かり易く、数値数量を使って解説することに勤めました。 「なんとなくこんな感じ」「デザインはセンス!」というような、抽象的な表現や解説はしていません。最終的には知識・経験がまったく無くとも、理論的に多くの人がグラフィックデザイン制作ノウハウを習得できるようにしました。あなたと当校のこの出会いが、少しでもグラフィックデザインに関する「?」を解決できることになれば幸いです。
本書は「色彩選択能力編」です。
色はグラフィックデザイナーの感性で決めるのではなく、すでに決まっているのです。グラフィックデザイナーが主体的・主観的に決めるのではない、ということなのです。
レイアウトについては基本的に白黒の世界であり、情報を伝えるにはそれで充分ですが、実際は色を使うということの方が多いと思います。さてみなさんはどのように色を使っていますか?使う色が解らない。使う色がいつも決まっている。などなど悩み多きことだと思います。
色相、明度、彩度、トーン、補色、膨張色・・・・。カラーコーディネート、色彩学、流行色などたくさんの色彩について語られていることがありますが、「色彩に関する能力」を身につけるために実際にあなたは何をしますか?絵画を習いますか?それでもいいかもしれません。それではこの目前の仕事はどうしたらいいのでしょうか?発注者の職種、制作物の目的によって何色を使ったらいいのか、みなさんはお分かりでしょうか?
私もいくつかのことを勘を頼りにやってきました。その結果は確かに「色彩に関する能力」は付くのでしょうが、長い時間がかかります。しかも勘ですので再現性がありません。気にいった配色も、発注者も違えば案件も違うのでそっくりそのまま真似てもしっくりこないものです。
そうして長い試行錯誤の末、現在、私は何のためらいもなく、躊躇もなく色を選択し使っています。私の経験からある時に気が付いたのですが、実際に思い悩んで色を選択するというのは意外に少ないことを。これも実は半自動的に色があらかじめ決まってしまっているということなのです。
色はグラフィックデザイナーの感性で決めるのではなく、すでに決まっているのです。グラフィックデザイナーが主体的に決めるのではない、ということなのです。
まったくの驚きですが、私自身も気付いた時にはがっくりしたのを覚えています。しかし、この理屈さえ解ってしまえば短時間で色彩選択能力は飛躍的に伸びます。
そのことを誰にでも分かり易くしたのが、
「色彩決定チャート」
これは色彩を選択し、決定するまでの、グラフィックデザイナーの頭の中にあるプロセスそのものです。 皆さんには私と同じ長い時間を掛けていただく必要はありません。
第1章 色は選択するもの 〜色を作り出そうとしない〜
色はすでに決まっている
●色は作らない、選ぶだけ。
●時間短縮がもたらすもの。
●グラフィックデザインにおける色彩の役割。
●迷ったら、迷うぐらいなら、色は使わない。
●色は特定の意図を持って使われる道具である。
●色は誰の物でもない。
第2章 最多選択色数21色 〜物理的・心理的距離を利用する〜
物理的・心理的距離関係から色を導き出す
●要は情報発信者と受信者の物理的・心理的、距離の問題。
●距離を6段階に分ける。
●6段階の色を見つける。
●6つの色彩群について。
●実際に選択する最多色数は21色。
第3章 色が決定されるプロセス 〜色は自動的に決まる〜
色を見つける手順
●色を見つける手順は3ステップ。
●デザイナーの勝手な判断の手順で色を見つけるとミスに繋がる。
情報の目的・内容から色を見つける
●情報には5W1Hがある。
●季節・時節に合わせた色を把握する。- When
●12カ月を意識する。
●場所・地域に合わせた色を把握する。- Where
●ターゲットに合わせた色を把握する。- Who
●商材に合わせた色を把握する。- What
業界・業種のイメージカラーによって決まる
企業のコーポレートカラーによって決まる
第4章 色は自分 〜答えは全て自分の中にある〜
マインド・マップを活用する
●自由な発想で、思いつくまま。
第5章 色彩選択の実際 〜デザイナーが色を選べる箇所〜
色彩選択の実践的プロセス
●色彩選択の手順の実作業。
●これから先はアドリブ能力を使って仕上げる。
第6章 使える裏技 〜発注者の共感を得る〜
カラーチップを効果的に使う
●共感を得る、満足感を与える。
●『日本の伝統色』からの抜粋。
●『フランスの伝統色』からの抜粋。
第7章 付録 〜色彩選択チェックシート〜
色彩選択チェックシート
本書は、今までの常識下で「仕事は見て覚えろ!」をまさに、見て覚えて、書き留めた物です。よって、これらのテキスト内容を読んで、理解するだけで、見て覚える時間が短縮されるということになります。具体的な時間は約10年間にも及びます。
「特別な能力やセンスがある」あるいは「絵がうまく描ける」というような特技が無くても、実は誰でもグラフィックデザイナーになれることが解ってきました。 今までの常識からすると、「そんな訳はない」「聞いたことがない」と言われそうですが、従来型の「学校的解説方法」とは発想が根本的に異なります。服部デザイン研究所では、「グラフィックデザイナーのデザイン制作思考そのものを取り出し、系統立てて、そしてマニュアル化する」ことに成功しました。このことはデザイン制作シミュレーションが行えることを意味します。
その結果、当校独自のいくつかの「デザイン制作のための原則」は、一度習得してしまえば、何時でも何度でも、あらゆるデザイン制作物に使い応用することが出来ます。 数多くのデザイン事例を見たり、覚えたりする必要はありません。今までの「感覚・暗記型」から「理論・応用型」に発想転換するだけです。
さて、これからグラフィックデザイナーになろうとする場合、
「絵やデッサンの勉強をする必要があるのだろうか?」
「専門のデザイン学校に通うのが良いのだろうか?」
「パソコンやソフトウェアはいったい何を使うのか?」
など、すぐに直面する問題です。
そして、既にデザインの仕事をしてはいるが、今一つ効率的に仕事を進めることができない。
「デザイン完成までに時間が掛かり、いつも夜遅くまで仕事をしている。」
「なんとなくデザイン制作をしているが、上手く仕上がる時もあれば、その反対も・・・不思議。」
「得意なジャンルの仕事は早く仕上げられるのに、どうも不得意なジャンルは・・・。」
このような問題もすぐに解決したいものです。
いざ、グラフィックデザイナーを目指そうとすると、また、実際のデザイン制作の現場においてもいろいろな「?」があるのが、このグラフィックデザインの世界です。当校ではこれらの「?」を出来る限り分かり易く、数値数量を使って解説することに勤めました。 「なんとなくこんな感じ」「デザインはセンス!」というような、抽象的な表現や解説はしていません。最終的には知識・経験がまったく無くとも、理論的に多くの人がグラフィックデザイン制作ノウハウを習得できるようにしました。あなたと当校のこの出会いが、少しでもグラフィックデザインに関する「?」を解決できることになれば幸いです。
本書は「色彩選択能力編」です。
色はグラフィックデザイナーの感性で決めるのではなく、すでに決まっているのです。グラフィックデザイナーが主体的・主観的に決めるのではない、ということなのです。
レイアウトについては基本的に白黒の世界であり、情報を伝えるにはそれで充分ですが、実際は色を使うということの方が多いと思います。さてみなさんはどのように色を使っていますか?使う色が解らない。使う色がいつも決まっている。などなど悩み多きことだと思います。
色相、明度、彩度、トーン、補色、膨張色・・・・。カラーコーディネート、色彩学、流行色などたくさんの色彩について語られていることがありますが、「色彩に関する能力」を身につけるために実際にあなたは何をしますか?絵画を習いますか?それでもいいかもしれません。それではこの目前の仕事はどうしたらいいのでしょうか?発注者の職種、制作物の目的によって何色を使ったらいいのか、みなさんはお分かりでしょうか?
私もいくつかのことを勘を頼りにやってきました。その結果は確かに「色彩に関する能力」は付くのでしょうが、長い時間がかかります。しかも勘ですので再現性がありません。気にいった配色も、発注者も違えば案件も違うのでそっくりそのまま真似てもしっくりこないものです。
そうして長い試行錯誤の末、現在、私は何のためらいもなく、躊躇もなく色を選択し使っています。私の経験からある時に気が付いたのですが、実際に思い悩んで色を選択するというのは意外に少ないことを。これも実は半自動的に色があらかじめ決まってしまっているということなのです。
色はグラフィックデザイナーの感性で決めるのではなく、すでに決まっているのです。グラフィックデザイナーが主体的に決めるのではない、ということなのです。
まったくの驚きですが、私自身も気付いた時にはがっくりしたのを覚えています。しかし、この理屈さえ解ってしまえば短時間で色彩選択能力は飛躍的に伸びます。
そのことを誰にでも分かり易くしたのが、
「色彩決定チャート」
これは色彩を選択し、決定するまでの、グラフィックデザイナーの頭の中にあるプロセスそのものです。 皆さんには私と同じ長い時間を掛けていただく必要はありません。
第1章 色は選択するもの 〜色を作り出そうとしない〜
色はすでに決まっている
●色は作らない、選ぶだけ。
●時間短縮がもたらすもの。
●グラフィックデザインにおける色彩の役割。
●迷ったら、迷うぐらいなら、色は使わない。
●色は特定の意図を持って使われる道具である。
●色は誰の物でもない。
第2章 最多選択色数21色 〜物理的・心理的距離を利用する〜
物理的・心理的距離関係から色を導き出す
●要は情報発信者と受信者の物理的・心理的、距離の問題。
●距離を6段階に分ける。
●6段階の色を見つける。
●6つの色彩群について。
●実際に選択する最多色数は21色。
第3章 色が決定されるプロセス 〜色は自動的に決まる〜
色を見つける手順
●色を見つける手順は3ステップ。
●デザイナーの勝手な判断の手順で色を見つけるとミスに繋がる。
情報の目的・内容から色を見つける
●情報には5W1Hがある。
●季節・時節に合わせた色を把握する。- When
●12カ月を意識する。
●場所・地域に合わせた色を把握する。- Where
●ターゲットに合わせた色を把握する。- Who
●商材に合わせた色を把握する。- What
業界・業種のイメージカラーによって決まる
企業のコーポレートカラーによって決まる
第4章 色は自分 〜答えは全て自分の中にある〜
マインド・マップを活用する
●自由な発想で、思いつくまま。
第5章 色彩選択の実際 〜デザイナーが色を選べる箇所〜
色彩選択の実践的プロセス
●色彩選択の手順の実作業。
●これから先はアドリブ能力を使って仕上げる。
第6章 使える裏技 〜発注者の共感を得る〜
カラーチップを効果的に使う
●共感を得る、満足感を与える。
●『日本の伝統色』からの抜粋。
●『フランスの伝統色』からの抜粋。
第7章 付録 〜色彩選択チェックシート〜
色彩選択チェックシート
本書は、今までの常識下で「仕事は見て覚えろ!」をまさに、見て覚えて、書き留めた物です。よって、これらのテキスト内容を読んで、理解するだけで、見て覚える時間が短縮されるということになります。具体的な時間は約10年間にも及びます。