【新装・改訂版の内容紹介】
本書は、2016年9月19日に出版した『IOT革命』を大幅に加筆・修正した新装・改訂版である。
基本的な考えは変わっていないが、初版よりはわかりやすくなったのではないかと思っている。元々の関心は、2001年に出版されたダニエル・ピンクの『フリーエージェント社
会の到来』で描かれた組織に属さないで生活している人々、つまりフリーエージェントの増大であった。フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅で働き、組織の庇
護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人びとのことである。これらのフリーエージェントは、パソコンと
インターネットの普及を前提にして増大した。
インターネットの普及は、アマゾン、eBay、yahoo、楽天などのプラットフォームを生み出し、それらをビジネスインフラとして個人が格安のコストで利用し起業を始めること
になったのである。アメリカでは、こうしたフリーランスやミニ起業家などのフリーエージェントが、2001年の時点で働く人の4人に1人の規模になっているということであった。
本書では、このような組織に属さないで生活する人びとの増大傾向が続く中で、いま話題のIoT&AIがどのような影響を与えていくのかを検討したものである。最近、IoT&AI
によって雇用がなくなるというような議論が増えたように思われる。だが、その場合の雇用減は組織における雇用がなくなるという意味であった。
ブラック企業問題にしろ、過労死問題にしろそれらは組織の中で生じていることである。よって、フリーエージェントで働く人びとが増えることは、
そのような問題がなくなるということだから大変良いことのように思われる。
IT革命からIoT革命へとさらに深化することによって人びとの働き方はどのようになるのかを検討したのが本書である。2016年10月28日
【目次】
はじめに
第1章 IoTとは何か
第1節 アメリカのインダストリアル・インターネット
第2節 ドイツのインダストリー4.0
第2章 IoTの事例
第1節 スマートハウス化
第2節 医療関係のIoT化
第3節 農業のIoT化
第4節 その他のIoT
第3章 ソフト化・サービス化におけるIoTの意義
第1節 サービスとは
第2節 自己労働型サービスへの変化
第3節 自立分散型ネットワーク社会への展望
(注)
(参考文献)
【著者】
石井 徹 つくば国際大学教授 専攻 経済学
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