石山本願寺と織田信長の戦争を描いた軍記物の異端『石山軍記』!
永禄11年(1568)、義昭を擁して上洛し阿波の三好一派を追いだした織田信長は、三好一派への抑えの地として摂津の石山に目をつけるが、そこには浄土真宗(一向宗)の顕如の石山本願寺があった。ここから本願寺と織田信長の戦争がはじまる。
のちの大阪城の所在地である要害の地をめぐる攻防戦!鈴木重幸の智謀が信長軍を翻弄する!
大正2年(1913)刊の『通俗日本全史』早稲田大学出版部の国会図書館所蔵本から適宜抽出して画像のまま復刻
国会図書館デジタルコレクション
鈴木重幸像
例言
年表
目録
第一編
- 攝州石山本願寺略縁起の事
- 足利將軍家 盛衰の事 竝 顯如上人 門跡に任ぜらるゝ事
- 正親町院 御即位の事
- 三好松永 將軍義輝公を弑する事 竝 義昭公 所々御動座の事
- 織田信長 大軍を率して上洛の事 竝 明智十兵衞光秀 信長に召出さるゝ事
- 桂能登守 明智光秀を執成す事 竝 毛利元就 光秀に對面の事
- 光秀 朝倉家に仕官の事 竝 光秀 立身工夫の事
- 光秀 新公方に軍慮を説く事 竝 信長の密使 金が崎に到る事
- 明智光秀 内願の事 竝 新公方 濃州へ御動座の事
- 新公方 明智を御吹擧の事 竝 木下藤吉郎 明言の事
- 明智光秀 城地を論ずる事 竝 信長 石山を所望の事
- 鈴木飛驒守 重幸由緒の事 竝 顯如上人 御評議の事
第二編
- 鈴木飛驒守 諫言の事 竝 顯如上人 信長へ御返答の事
- 木下秀吉 智謀の事 竝 秀吉 泉州堺に赴く事
- 秀吉 堺の庄官を謀る事 竝 秀吉 本願寺に赴く事
- 顯如上人 秀吉に對面の事 竝 五畿内の門徒等 金子調進の事
- 顯如上人 五人の命を救ひ給ふ事 竝 秀吉 首代の由來を語り金子を集むる事
- 信長 再び本願寺を憎まるゝ事 竝 楠左衞門正具 謀略の事
- 長島の門徒等 織田勢を破る事 竝 楠正具信義 落髪の事
- 顯如上人 楠正具を敎化の事 竝 織田信長 本願寺へ難問の事
- 楠正具入道 自首する事 竝 親鸞聖人 眞筆奇瑞の事
- 信長 越前へ亂入の事 竝 淺井父子 本願寺を頼む事
- 信長 三度本願寺を憎まるゝ事 竝 三好一黨 蜂起の事
- 信長 攝州發向の事 竝 石山寺へ僧俗籠城の事
- 鈴木飛彈守 軍師となる事 竝 信長 謀計和睦の事
第三編
- 明智光秀 石山へ使者に赴く事 竝 鈴木重幸 智謀の事
- 鈴木飛彈守 信長の天王寺の陣に到る事 竝 信長 野田福島を攻むる事
- 本願寺門徒 織田勢を欺く事 竝 織田勢 水難に苦む事
- 鈴木孫市 櫻の岸の砦を乘取る事 竝 小堀大膳亮 討死の事
- 信長 怒て本願寺を攻めんとする事 竝 鈴木飛彈守 防戰手分の事
- 織田勢大敗軍 信長危難の事 竝 森三左衞門 勇戰の事
- 前田慶次郎 信長の大旗を奪ひ返す事 竝 信長 再び天滿の陣へ退く事
- 織田信長 再び軍評議の事 竝 木下藤吉郎秀吉を召呼ばるゝ事
- 本願寺より朝倉淺井へ使者を立てらるゝ事 竝 下間頼龍 稻苅の事
- 澤井堤合戰の事 竝 野村越中守 討死の事
- 本願寺の使者 朝倉淺井の兩家に到る事 竝 朝倉淺井 坂元へ出張の事
- 木下藤吉郎秀吉 着陣の事 竝 秀吉軍慮問答の事
- 秀吉 謀計を以て石山勢を破る事 竝 信長 恥辱を雪ぎ歸陣の事
第四編
- 今井權七兼行 討死の事 竝 鈴木飛驒守 味方を救ひ勇戰の事
- 鈴木飛驒守 籠居の事 竝 信長坂元對陣 竝 織田朝倉淺井 和睦の事
- 公方家御野心露顯御落去の事 竝 將軍義昭公 中國御下向の事
- 信長 再度石山を攻むる事 竝 下辻村仁助 討死の事
- 信長 加賀越前の門徒を誅伐の事 竝 原田備中守 鈴木孫市の奇計に陷る事
- 原田備中守 勇戰討死の事 竝 天王寺砦合戰の事
- 織田勢 石山總攻の事 竝 鈴木飛驒守 奇計を行ふ事
- 鈴木志摩の兩士 信長の陣屋を燒討する事 竝 鈴木重幸 亂軍に紛れ信長を狙ふ事
- 信長 怒り押へて歸國の事 竝 鈴木豐若 危難に逢ふ事
- 鈴木豐若 初陣功名の事 竝 信心積善餘慶の事
- 本願寺より毛利家へ密使を送る事 竝 堺の門徒 住吉の陣を欺き通る事
- 藝州より石山本願寺へ兵粮運送の事 竝 大阪川口一の淵にて船軍の事
第五編
- 兒玉内藏允 尾上の松を伐る事 竝 神明佛陀賞罰の事
- 松永彈正久秀 石山に攻寄する事 竝 紀州根來小密茶坊 勇戰の事
- 鈴木重幸 一書を以て松永を謀る事 竝 松永彈正久秀 滅亡の事
- 信長 石山攻評定の事 竝 羽柴筑前守秀吉 諫言の事
- 羽柴秀吉 鈴木重幸へ戰書を送る事 竝 鈴木重幸 返書の事
- 顯如上人 重幸が討死を止め給ふ事 竝 鈴木飛驒守重幸 小清水出張の事
- 秀吉重幸小清水合戰の事 竝 明智光秀 羽柴の陣と代る事
- 鈴木重幸 明智が陣へ夜討の事 竝 農民等 信長の本陣を燒く事
- 生捕の農民共白状の事 竝 秀吉敵の謀計に付て計策を行ふ事
- 秀吉 謀計を以て重幸を破る事 竝 根來の小密茶坊 討死の事
- 鈴木重幸 信長を狙う事 竝 下人權四郎 重幸を隱匿ふ事
- 又九郎 奸計の事 竝 鈴木重幸 横死の事
- 重幸が首を信長の旅館へ送る事 竝 桂市兵衞 又九郎を生捕る事
第六編
- 孫市與四郎 降參の事 竝 信長 石山攻敗軍の事
- 勅諚に依て織田本願寺和睦の事 竝 織田信長 密謀の事
- 敎如上人 謀略の事 竝 三番の定專坊難儀の事
- 卜半 智辯を以て顯如上人を救ひ奉つる事 竝 敎如上人 石山御退去の事
- 明智光秀 信長の意趣を鷺の森へ告ぐる事 竝 丹羽五郎左衞門長秀 鷺の森へ押寄する事
- 紀州鷺の森本願寺合戰の事 竝 織田信長御父子 逆臣明智が爲に御自害の事
- 明智光秀 本願寺を語ふ事 竝 顯如上人 明智光秀へ御返答の事
- 羽柴秀吉 鷺の森へ使者を立る事 竝 敎如上人 鷺の森へ到り給ふ事
- 羽柴秀吉 信澄を謀る事 竝 丹羽長秀 尼が崎の城を取る事
- 織田七兵衞尉信澄 切腹の事 竝 明智光秀 滅亡の事
- 西本願寺 御遷座の事 竝 顯如上人 御遷化の事
- 敎如上人 御隱居の事 竝 准如上人 御相承の事
- 石田三成 敎如上人が關東下向を止る事 竝 岐阜中納言秀信 敎如上人を救ふ事
- 東本願寺御建立の事 竝 淨土眞宗繁昌の事
永禄11年(1568)、義昭を擁して上洛し阿波の三好一派を追いだした織田信長は、三好一派への抑えの地として摂津の石山に目をつけるが、そこには浄土真宗(一向宗)の顕如の石山本願寺があった。ここから本願寺と織田信長の戦争がはじまる。
のちの大阪城の所在地である要害の地をめぐる攻防戦!鈴木重幸の智謀が信長軍を翻弄する!
大正2年(1913)刊の『通俗日本全史』早稲田大学出版部の国会図書館所蔵本から適宜抽出して画像のまま復刻
国会図書館デジタルコレクション
鈴木重幸像
例言
年表
目録
第一編
- 攝州石山本願寺略縁起の事
- 足利將軍家 盛衰の事 竝 顯如上人 門跡に任ぜらるゝ事
- 正親町院 御即位の事
- 三好松永 將軍義輝公を弑する事 竝 義昭公 所々御動座の事
- 織田信長 大軍を率して上洛の事 竝 明智十兵衞光秀 信長に召出さるゝ事
- 桂能登守 明智光秀を執成す事 竝 毛利元就 光秀に對面の事
- 光秀 朝倉家に仕官の事 竝 光秀 立身工夫の事
- 光秀 新公方に軍慮を説く事 竝 信長の密使 金が崎に到る事
- 明智光秀 内願の事 竝 新公方 濃州へ御動座の事
- 新公方 明智を御吹擧の事 竝 木下藤吉郎 明言の事
- 明智光秀 城地を論ずる事 竝 信長 石山を所望の事
- 鈴木飛驒守 重幸由緒の事 竝 顯如上人 御評議の事
第二編
- 鈴木飛驒守 諫言の事 竝 顯如上人 信長へ御返答の事
- 木下秀吉 智謀の事 竝 秀吉 泉州堺に赴く事
- 秀吉 堺の庄官を謀る事 竝 秀吉 本願寺に赴く事
- 顯如上人 秀吉に對面の事 竝 五畿内の門徒等 金子調進の事
- 顯如上人 五人の命を救ひ給ふ事 竝 秀吉 首代の由來を語り金子を集むる事
- 信長 再び本願寺を憎まるゝ事 竝 楠左衞門正具 謀略の事
- 長島の門徒等 織田勢を破る事 竝 楠正具信義 落髪の事
- 顯如上人 楠正具を敎化の事 竝 織田信長 本願寺へ難問の事
- 楠正具入道 自首する事 竝 親鸞聖人 眞筆奇瑞の事
- 信長 越前へ亂入の事 竝 淺井父子 本願寺を頼む事
- 信長 三度本願寺を憎まるゝ事 竝 三好一黨 蜂起の事
- 信長 攝州發向の事 竝 石山寺へ僧俗籠城の事
- 鈴木飛彈守 軍師となる事 竝 信長 謀計和睦の事
第三編
- 明智光秀 石山へ使者に赴く事 竝 鈴木重幸 智謀の事
- 鈴木飛彈守 信長の天王寺の陣に到る事 竝 信長 野田福島を攻むる事
- 本願寺門徒 織田勢を欺く事 竝 織田勢 水難に苦む事
- 鈴木孫市 櫻の岸の砦を乘取る事 竝 小堀大膳亮 討死の事
- 信長 怒て本願寺を攻めんとする事 竝 鈴木飛彈守 防戰手分の事
- 織田勢大敗軍 信長危難の事 竝 森三左衞門 勇戰の事
- 前田慶次郎 信長の大旗を奪ひ返す事 竝 信長 再び天滿の陣へ退く事
- 織田信長 再び軍評議の事 竝 木下藤吉郎秀吉を召呼ばるゝ事
- 本願寺より朝倉淺井へ使者を立てらるゝ事 竝 下間頼龍 稻苅の事
- 澤井堤合戰の事 竝 野村越中守 討死の事
- 本願寺の使者 朝倉淺井の兩家に到る事 竝 朝倉淺井 坂元へ出張の事
- 木下藤吉郎秀吉 着陣の事 竝 秀吉軍慮問答の事
- 秀吉 謀計を以て石山勢を破る事 竝 信長 恥辱を雪ぎ歸陣の事
第四編
- 今井權七兼行 討死の事 竝 鈴木飛驒守 味方を救ひ勇戰の事
- 鈴木飛驒守 籠居の事 竝 信長坂元對陣 竝 織田朝倉淺井 和睦の事
- 公方家御野心露顯御落去の事 竝 將軍義昭公 中國御下向の事
- 信長 再度石山を攻むる事 竝 下辻村仁助 討死の事
- 信長 加賀越前の門徒を誅伐の事 竝 原田備中守 鈴木孫市の奇計に陷る事
- 原田備中守 勇戰討死の事 竝 天王寺砦合戰の事
- 織田勢 石山總攻の事 竝 鈴木飛驒守 奇計を行ふ事
- 鈴木志摩の兩士 信長の陣屋を燒討する事 竝 鈴木重幸 亂軍に紛れ信長を狙ふ事
- 信長 怒り押へて歸國の事 竝 鈴木豐若 危難に逢ふ事
- 鈴木豐若 初陣功名の事 竝 信心積善餘慶の事
- 本願寺より毛利家へ密使を送る事 竝 堺の門徒 住吉の陣を欺き通る事
- 藝州より石山本願寺へ兵粮運送の事 竝 大阪川口一の淵にて船軍の事
第五編
- 兒玉内藏允 尾上の松を伐る事 竝 神明佛陀賞罰の事
- 松永彈正久秀 石山に攻寄する事 竝 紀州根來小密茶坊 勇戰の事
- 鈴木重幸 一書を以て松永を謀る事 竝 松永彈正久秀 滅亡の事
- 信長 石山攻評定の事 竝 羽柴筑前守秀吉 諫言の事
- 羽柴秀吉 鈴木重幸へ戰書を送る事 竝 鈴木重幸 返書の事
- 顯如上人 重幸が討死を止め給ふ事 竝 鈴木飛驒守重幸 小清水出張の事
- 秀吉重幸小清水合戰の事 竝 明智光秀 羽柴の陣と代る事
- 鈴木重幸 明智が陣へ夜討の事 竝 農民等 信長の本陣を燒く事
- 生捕の農民共白状の事 竝 秀吉敵の謀計に付て計策を行ふ事
- 秀吉 謀計を以て重幸を破る事 竝 根來の小密茶坊 討死の事
- 鈴木重幸 信長を狙う事 竝 下人權四郎 重幸を隱匿ふ事
- 又九郎 奸計の事 竝 鈴木重幸 横死の事
- 重幸が首を信長の旅館へ送る事 竝 桂市兵衞 又九郎を生捕る事
第六編
- 孫市與四郎 降參の事 竝 信長 石山攻敗軍の事
- 勅諚に依て織田本願寺和睦の事 竝 織田信長 密謀の事
- 敎如上人 謀略の事 竝 三番の定專坊難儀の事
- 卜半 智辯を以て顯如上人を救ひ奉つる事 竝 敎如上人 石山御退去の事
- 明智光秀 信長の意趣を鷺の森へ告ぐる事 竝 丹羽五郎左衞門長秀 鷺の森へ押寄する事
- 紀州鷺の森本願寺合戰の事 竝 織田信長御父子 逆臣明智が爲に御自害の事
- 明智光秀 本願寺を語ふ事 竝 顯如上人 明智光秀へ御返答の事
- 羽柴秀吉 鷺の森へ使者を立る事 竝 敎如上人 鷺の森へ到り給ふ事
- 羽柴秀吉 信澄を謀る事 竝 丹羽長秀 尼が崎の城を取る事
- 織田七兵衞尉信澄 切腹の事 竝 明智光秀 滅亡の事
- 西本願寺 御遷座の事 竝 顯如上人 御遷化の事
- 敎如上人 御隱居の事 竝 准如上人 御相承の事
- 石田三成 敎如上人が關東下向を止る事 竝 岐阜中納言秀信 敎如上人を救ふ事
- 東本願寺御建立の事 竝 淨土眞宗繁昌の事