医学ドラマも、だんだん発展して、「チャングムの誓い」で韓国の昔の医療が紹介されたり、「仁ＪＩＮ」ではタイムトラベルした医師が、江戸時代の医療を提示したりしているようです。
昔の医療！
ＣＴもエコーも心電図もありません。
レントゲンどころか、聴診器もありません。
正直、医療機器に慣れている、僕ら、今現在の医者が、突然、タイムトラベルで昔に送り込まれたら、さぞかし途方に暮れることでしょう。
診断は？ 治療は？ どうしていたのでしょうか？
ここで、多くのドラマに登場するのが「脈診」の概念です
東洋医学や、中医学、漢方、アーユルベーダなど、古代からの伝統医療ではこの脈診の概念を、診断・治療に役立てています
両手首の親指側、首、足の表側、大腿部の根元には、動脈がとても良く、触れることができる場所があります
ですから、人体の表面から、脈を良く触れてみれば、皮膚を切って中を見たりしなくても、いろいろなことが診断できます。
もちろん、触れた脈のリズムが乱れていれば、不整脈はわかるはずです
左脚の血管が詰まっていれば、左足背動脈の脈の触れ方は、弱くなるような気がします。
現在なら、不整脈は心電図で確定診断し、左足の閉塞性動脈硬化症は、脈波伝播速度、超音波、ＣＴ，血管造影などで確定診断しますが、脈診だけでわかることも、とっても数多いわけですね。
なんか、経済的に安く済むような気もしませんか？
これが、脈診です
世界中のどの国でも医療費高騰には頭を悩ませている現在、脈診に代表されるような、非侵襲的で経済的な統合医療は、改めて注目されています
温故知新と言われますが、各国の経済の先行きが怪しい中、昔の診断法を振り返ってみるのも、良い方法かもしれません。
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