はじめまして、だらあんま楽団と申します。
パーソンセンタードケアとオノマトペを使ったコミュニケーションを軸にして、キーボードやギターなど様々な楽器を使って生活音の再現や完全即興演奏を行うことで、従来の音楽療法とは違う形での認知症ケアを試みています。
普段は認知症介護の現場で介護職をしております。
さて、私は認知症介護の現場では「察する技術」が求められるものと考えています。
認知症の症状が進むと言葉でのコミュニケーションが難しくなってくるからです。
しかし、彼らがコミュニケーションができないからと言って、無視して自分の効率性を高めるために動くのにも、私は大きく異を唱えたいです。
彼らが苦手になってしまったのは言葉を用いたコミュニケーションであり、非言語的なコミュニケーション能力は残っていますから、私たちの思いは気持ちは、ほぼ100%伝わっています。
記憶が失われていっても感情は残りますから。
本人の感情を尊重するために、「察する技術」を身に着けたいところです。
ただ、「察する技術」といっても非常に抽象的です。まずは考え方から提示できればと思い、この書を書くに至りました。
この書を、在宅でご家族を介護される方や、仕事として認知症介護をしている介護職員にお勧めします。
【 本書は、こんな方にお勧めです 】
・在宅で認知症をお持ちのご家族を介護される方
・仕事として認知症介護をしている介護職員
・介護職をやっているが、認知症の利用者さんとの関わり方がよくわからない
第一章
認知症介護の現場の問題点
・言葉でのキャッチボールが難しくなるため、本人の思いがわからなくなる
・効率優先の動きによって本人の思いが知らず知らずのうちに無視される
第二章
察する技術を磨くための一つ目の考え方「自分と相手は全く異なる存在であることを認める」
・思いを共有するのも、考えを理解し合うのも非常に困難である現実。
・「自分が」そう思うという感想は横に置いておき、ただ事実だけを見る目を養う
・相手が喜ぶことを期待して「自分が」してもらいたいことを本人に提供することについて。
第三章
察する技術を磨くための二つ目の考え方「コミュニケーションについてのスタンスを少し変える」
・言葉はその通りの意味合いで発している訳ではない
・「自分が」感じているようなことを「本人が」同じように感じているわけがない。
・認知症の方とのコミュニケーションは、直感と人間そのものに対する洞察を深めていくことにつながる
第四章
察する技術を磨くための三つ目の考え方「流れに乗る。違和感の兆候をつかむ」
・違和感に対する感覚を研ぎ澄ますことの重要性
・本人との会話は流れにのるための一つの切符
・本人の行動も私達の行動の中に混ぜ混んで、自由な流れにする
著者
だらあんま楽団
パーソンセンタードケアとオノマトペを使ったコミュニケーションを軸にして、キーボードやギターなど様々な楽器を使って生活音の再現や完全即興演奏を行うことで、従来の音楽療法とは違う形での認知症ケアを試みています。
だらあんま楽団では・・・・・
街に溢れているチャイムの音や踏切の音などを用いた音遊びをする中で、利用者さんの「どこかで聞いたことのある音だ」という気持ちや、懐かしい思いを引き出します。
既存の音楽療法で行われるような歌や音楽によるミュージックケアではなく、実際の生活音を再現していく中でご本人にとってなじみのある環境づくりを試みていき、お一人お一人に合わせた認知症ケアを目指しています。
富山市内で、認知症介護に関わる方々が自由に情報交換できる「認知症介護おしゃべり会」を開催しています。
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