本書は、江戸時代中期の戯作者・狂歌師、朋誠堂喜三二(享保二十年(一七三五)三月二十一日〜文化十年(一八一三)五月二十日。)が安永六年(一七七六)に蔦屋から刊行した黄表紙です。この作品は、「かちかち山」の後日譚という形式で、兎に討たれた狸の子が親の敵を討とうとする物語です。小品ながらも、なかなか洒落に満ちた趣向で、当時の名物川魚料理屋「中田屋」も登場し、江戸前の鰻の蒲焼きの発祥談なども登場しますが、詳しいことはお読みになつてのお楽しみに。
なお喜三二の本名は平沢常富で、本業は奧州久保田藩の江戸留守居役です。また、狂歌師としては、手柄岡持などの狂名で知られています。
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