SuuDoku を楽しむというのは正解を得ることが第1 である。短時間で解くことを目標にしているが、一度も躓かずに終わると物足りない。逆に、長い時間をかけても迷路から抜け出ないときは気力を持続出来なくなり、一休止か、撤退となる。
短時間で終えた同じ課題を少し後で、再挑戦すると時間がかかることもある。そのときは体調が下り気味であることを知ることが出来る。このSuuDoku の難易度は何に起因しているのか、を少しでも解明したいと思っていた。個人的な難易度は難しさを感じる難感度というべきで、客観的には、数字を用いて、何かの指標で著すことが望ましい。最近は聞かなくなったが不快指数という気象指標があり、温度と湿度で算出される。SuuDoku の難易度の場合も、複数の要素から、多面的に算定されることが想定される。課題の 4 指標、即ち、固定数字の個数、小枠毎のその個数、行毎のその個数、列毎のその個数、などから難易度との関連を把握することが考えられる。また、正解の 81 個の数字の配置についても新しい分析方法を考えて、考察を試みた。その結果を用いて、自作題の生成では、易しい、難しい、とても難しい、などという難易度を指定されたときに、その要望に適合するように作成することが目標である。
日本では課題の難易度を明示しない場合が多いが、ヨーロッパでは難易度が明示されている。でも、表現が多種に分かれ、難易度の表現が多種あることは難易度が客観的に確立していないことを意味している。この点についての定量的分析成果を記す。
著者プロフィール
小館英實 こだてひでみ
出生地 : 満州国新京特別市( 現中国吉林省長春市 )
生年月日 : 1938 ( 康徳 5 ) 年 10 月 4 日
学職歴 : 横浜国立大学工学部電気工学科卒業 ( 1962 年3 月 )
東京芝浦電気株式会社入社 ( 1962 年4 月 )
工学博士号( 横浜国立大学情報学 )受領 ( 1989 年12 月 )
株式会社東芝退社 ( 1991 年3 月 )
帝京技術科学大学情報学部教授就職( 1991 年4 月 )
帝京平成大学退職 ( 2004 年 10 月 )
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