当日
修学旅行の当日の日、
数日分の着替えと、自由時間で使う小遣い三千円を鞄に詰めて。
体格とは不釣り合いな荷物を、
みんなが持って並んでいる。
今まで見たことない光景に、私は「くすくす」と笑った。
同じ列に並んでいる親友の^Y^田、目をやると気だるい感じに立っていた。
ま、来てくれただけでもいいか、と内心ホッとした。
その時右側から「どさっ」と音がした、
^Y^田から視線をそちらにやると、数列前で女子生徒が倒れている。
「またか」とわたしは心で呟いた。
原因を作ったのは、空に輝き容赦なく生徒たちを照らす太陽と、
生徒の前で選挙の演説気分で話している、校長だ。
女子生徒が倒れたことに、やっと気づいて残念そうに話すのを辞め始めた。
いつも生徒が倒れる原因は「お前だ、校長」私はいつものように心でそう呟いた。
名残惜しそうに後頭部に集めた光で、最後の嫌がらせをしながら壇上を降りる校長。
序章より~抜粋
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