yomigaeraseya (Japanese Edition)

この小説はアメリカのTV番組がもとになっています。
町の修理工場を舞台に、物語が展開します。
その番組を見ていて、修理されたものがよみがえり、依頼人の喜ぶ表情に感動しました。
もちろん修理工場のメンバー達も、「こだわり」をもって仕事に臨んでいます。
しかし、その表情は子供のように楽し気で、見ていて気持ちの良いモノです。
そういった事を少しでも、表現できていれば、うれしいです。
それでは、冒頭部分より抜粋です。

「蘇らせ屋」
～はじめに～
昔はなんでも手つくりで、
職人たちは自分の仕事に、プライドを持ってやっていた。
俺たちもそう、そんな人種だ！
オレ?おれはスミス・R・ウイリアムだ、スミスと呼んでくれ。
この道30年の職人だ。
親父が営んでいた「町の修理工場」
3年前、おやじが入院した事がキッカケに、家督を受け継いだって訳さ!
どんなモノでも修理するぜ?
何十年も看板を掲げていると、あちこちから厄介な依頼が次々にやってくる。
ホラ、見ろよ?依頼人の到着だ!
なにやら大事に掲げてこっちにやってくるぜ!
ココからだと錆びた物体にしかみえないだろう?
俺たちが修理しているのは、世間一般の人からしたら「ガラクタ」と呼ばれているモノたちだ。
みんなは知らないかも知れないが、そこにコソお宝が眠っているんだ。
うそ?
うそなもんか!
おれが証明してやるよ！
まあ黙って、見ていてみろよ。ビックリさせてやるから!
依頼人の驚く顔が、オレたちには一番のご褒美なのさ!
今日はどんな品が、飛び出すやら楽しみだぜ!