【内容紹介】
・なぜ今、メイヤスーの「ハイパーカオス」が注目されるのか?
・ハーマンのオブジェクト指向存在論との関係は?
・思弁的実在論は建築やアートにも影響を与え始めている?
・超弦理論などの理論物理学と相性が良いのはなぜ?
・「新しい人類学」とはどのようにリンクしている?
——そんな現代思想の問題をクリアにするためのエッセンスは全てここにある!
メイヤスーの『有限性の後で』の可能性をさらに拡張する新世代の渾身の論集。
本書は思弁的実在論(Speculative realism)を代表する論客の一人であるカンタン・メイヤスーの『有限性の後で』、及び論稿「減算と縮約」、「潜勢力と潜在性」、「亡霊のジレンマ」、「思弁的実在論のラフスケッチ」などで提示される諸概念を考察したものである。メイヤスーの思想をより深く理解するために、オブジェクト指向存在論、新しい人類学、ドイツ観念論、超弦理論など、様々な視点から分析を試みる。本書の目的は『有限性の後で』第三章で展開される中心的概念である事実論性の原理(principe de factualité)の分析と、その応用である。(本書「序」より)
【本書に登場する現代の主な論客】
カンタン・メイヤスー、グレアム・ハーマン、レイ・ブラシエ、エリー・デューリング、マルクス・ガブリエル、フランソワ・ラリュエル、ユージーン・サッカー、ブライアン・マッスミ、エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ、ジャン=マルク・ドルーアン、近藤和敬、入不二基義、清水高志、星野太……
【本書の構成】
序
1. 「能動的生成」と「横断的シャーマニズム」――メイヤスーとVdCにおける「生成」をめぐって
2. ブラシエの「事後性」、あるいはユクスキュル、ドルーアンにおける「非人間的なもの」
3. 「物自体」に対するガブリエルとメイヤスーの差異
4. カヴァイエスの「数学的経験」と「事実論性の原理」
5. オブジェクト指向存在論における「亡霊」の問題
6. 理論物理学におけるメイヤスーの位置――「余剰次元」における時間/空間のコンパクト化
7. 楕円状か、箱状か――入不二基義における「排中律」とメイヤスーの「無矛盾律」について
8. バルザックはメイヤスーを読んでいたか?――『セラフィタ』における「天使」の地上的生成
柱
あとがき
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