明治期から始まる翻訳詩を紐解くと、海外の文化を吸収しようとする息吹きが随所に感じられます。文明開化に始まる翻訳詩の日本への紹介に始まり、欧米詩人を広く取り上げるようになる。そして翻訳者の感性に合った多岐にわたる翻訳詩が発表されるようになり、日本の創作詩へにも多くの影響を与えてきました。
本書では、訳詩者の軌跡と題し、発表した翻訳集などの経緯や原作詩人との接点、それに種々のエピソードを交えて、「世界翻訳詩集」への扉を開く担い手になればと思います。
<目次>
1.翻訳詩の原点~中島広足~
2.詩の文明開化~新体詩抄~
3.新しい訳詩集誕生~森鴎外~
4.森鴎外の妹~小金井喜美子~
5.最初の女流翻訳家~若松賤子~
6.翻訳詩が評価されず~与謝野鉄幹~
7.翻訳詩の大家~上田敏~
8.ランボーとの出逢い~中原中也~
9.村岡花子との交流~松村みね子~
10.珊瑚集とボードレール~永井荷風~
11.ベルハーレンへの憧れ~高村光太郎~
12.ダウスンの憂鬱と倦怠~火野蘆平~
なお、シリーズ本は次のようになっています。
世界翻訳詩集1 ドイツ編
世界翻訳詩集2 フランス編
世界翻訳詩集3 イギリス・アメリカ編
世界翻訳詩集4 ロシア・中国編
世界翻訳詩集5 ヨーロッパその他編
世界翻訳詩集 訳詩者別総目録
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